今回の説明
以前の記事で『BionicPup64bit日本語化版シンプル』をMicroSDカードに入れて、持ち歩き用のLinuxの作成方法について紹介させていただきました。 今回はより使いやすくするために、『BionicPup64bit日本語化版シンプル』の設定方法について紹介させていただこうと思います。動画説明
『Palemoon』の設定
標準ブラウザである『Palemoon』をアップデートしました。
アプデートの方法はメニューの“Help(ヘルプ)”から“Check for updates(ソフトウェアの更新を確認)”をクリックします。
動画ではすでにアップデート後に説明していますので、英語表記のメニューになっていますが、本来は日本語で表示されます。
初期状態のバージョンではなく、わざわざバージョンアップする理由を説明します。
『Palemoon』はテーマを変更出来るのですが、初期状態のバージョン(28.4)だとテーマが適用出来ないものが多いです。
そのため初期状態のテーマから自由に変更出来るようにアップデートしました。
なお、最新バージョン(28.8)では、まだ日本語化出来ないようです。
ですので、日本語のメニュー表示が良い場合は、初期状態のバージョン(28.4)のまま使用してください。
テーマの変更方法ですが、“Tools”から“Add-ons”をクリックします。
左ペインで“Get Add-ons”を選択し、右ペインで「Pale Moon Add-ons Site」ボタンを押下してください。
『Palemoon』のサイトに遷移しますので、“Themes”のタブを選択し、お好みのテーマをインストールしてください。
『Palemoon』の検索ボックスですが、“Google”が初期状態ではありません。
“Manage Search Engines”を選択しますと、リストが開きますので、“Get more search engines”のリンクをクリックします。
“Search Plugins”画面に遷移しますので、“Google”を選択してください。
ウィンドウが開きますので、「Add」ボタンをクリックすれば、検索エンジンに“Google”が追加されます。
ダブルクリック操作に変更
『BionicPup64bit日本語化版シンプル』は、初期状態でシングルクリック操作になっています。これをダブルクリック操作に変更していきます。修正箇所は2箇所員なります。
標準ファイラ『Rox-Filer』上で右クリックし、“オプション設定”をクリックします。
まず、1箇所目。左ペインで“ファイラーウィンドウ”を選択し、右ペインの“ウィンドウ操作”欄の“シングルクリックで操作する”のチェックを外してください。
2箇所目。左ペインで“ピンボード”を選択肢、右ペインの“ピンボードの操作”欄の“シングルクリックで操作する”のチェックを外してください。
これでダブルクリック操作に変更されます。
標準ファイラの変更
標準ファイラである『Rox-Filer』は“2ペイン表示になっていない”、“アイコン・フォントの大きさが小さい”など個人邸にあまり使い勝手が良いとは思えません。
ですので、この標準ファイラを別のものに変更していきます。
デスクトップ上の“インストール”を選択してください。
“インストール”ウィンドウが開きますので、「アプリケーションをインストール」タブを選択し、「パピーパッケージマネージャ」をクリックしてください。
検索ボックスにアプリケーション名を入力してください。今回は“PCManFM”と入力します。
表示された“pacmanfm”を選択し、インストールしてください。
この状態ではまだ標準ファイラは『Rox-Filer』のままです。フォルダをダブルクリックしても『Rox-Filer』が開きます。
これを変更するには、スタートメニューから“セットアップ”ー“Default Application Chooser”を選択してください。
“デフォルトアプリケーション選択”ウィンドウが開きますので、「システム」を選択してください。
“デフォルトアプリケーション選択”ウィンドウの“ファイルマネージャ”欄のプルダウンで“pcmanfm”を選択し、「適用」ボタンを押下てください。
これでフォルダをダブルクリックした時に『pcmanfm』で起動するようになります。
アプリの追加
標準アプリでも十分なのですが、アプリを追加したい場合もあるかと思います。デスクトップ上に“インストール”と“quickpet”がありますが、有名所のアプリをインストールするならば、“quickpet”の方が分かりやすいかと思います。
起動すると、各カテゴライズ毎にアイコンとアプリケーション名が表示されてますので、ここからインストールしてください。
使いやすいメモアプリ
標準アプリの中でも自分が気に入ったのがメモアプリ『QtNote Tray App』です。システムトレイに常駐し、メモを素早くとることが出来ます。
テキストを記入すると1行目が自動的に赤文字で大きなフォントで表示され、それがそのままタイトルになります。
タスクトレイ上では、記入したメモのタイトルが一覧表示されます。
マウスクリックが極力少なくなるよう設計されており、メモアプリとしての最適解の1つのように思えます。
全体的な感想
初期状態では若干「使いづらいかな」と思うところを設定変更していきました。また使い勝手の良い初期アプリもありますし、ram上で動作する爆速のディストリビューションなので、ストレスがありません。
ROOT(管理者)権限で動作するため、一般ユーザを複数作成し、複数人で使用するという用途には向きませんが、個人ユースであれば普段使いでも問題無いかと思います。
前回の記事で紹介した“shred”コマンドも勿論使用できますので、データ完全削除のツールとしても利用出来ます。
多様な目的で利用できますので、多くの人に触っていただきたいディストリビューションの1つですね。
コメント
コメント一覧 (3)
ご無沙汰してます。
puppyも使いようによっては、いけますね。
少し話は変わりますが、紹介してくれていたZorinを職場で、ブラウザ専用の端末に使って重宝してますよ。ありがとうございます。
ところで、迷ってることがありまして、今、使っている貧弱な32bitマシンですが、Linux Mintを入れているのですが、最近特に重くなってきたので、もっと軽いディストリビューションに変えようと思ってます。
32bitはあと3年は使えそうなので、使い切ります。
スペックは、cpu: Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.06GHz memory: 1985024 kB
です。
お薦めがあれば教えて下さい。
distronanakey
がしました