ナナッキーのLinux紹介〜脱Windows〜

ブログをご覧いただいてありがとうございます。 このブログではデスクトップLinuxの紹介を中心にしています。 Ubuntu、LinuxMint、各種Ubuntuフレーバー、多様なディストリビューションを紹介しています。 見た目の良さ、使い勝手、軽量さ、日本語入力までの容易さ等の視点からレビューを行っていきます。 またインストールから日本語までの手順も紹介していますのでLinuxに触ったことのない方でも理解できるかと思います。 Youtube動画も記事の中に入れていますので、そちらを見ていただくのが一番わかり易いかと思います。 気に入りましたら、コメントや評価をお願いします。

今回の説明

今回は、ハードディスクやSSD、USBメモリ、SDカード内のデータを完全に消去する方法について説明します。
もちろん使用するのはLinux、今回はUbuntuを使っていきます。

この記事を作ろうと思ったきっかけですが、以前に怖いニュースがありましたね。
破棄したはずのパソコンのハードディスクがいつの間にかネットオークションかけられ、そこから業務情報が流出するという事件がありました。
もちろん、業者に委託していますので、その業者が責任をもって破棄するのが筋なのですが、その業者も更に外部委託している場合が多いです。
少なくとも流出のリスクを避けるため、出来る限り個人レベルでデータを削除したいと思う方がほとんどではないでしょうか。
フォーマットすれば大丈夫、そう思われている方も多いと思われますが、実際にはデータは残っており、復元ソフトでサルベージ出来ます。
データ復元のリスクを可能な限り避けるには、ランダムなデータで複数回上書きを繰り返す必要があります。

今回は、これを実現してくれるLinuxコマンド『shred』コマンド(シュレッドコマンド、シュレッダーのコマンドと覚えていただければ分かりやすい)について説明させていただきたいと思います。

動画説明

必要なもの

Linuxライブ環境のUSBメモリー(所謂、インストーラ)を用意してください。
いつも自分がLinuxをインストールする時にダウンロードするisoイメージがありますが、それを『Rufus』等の書き込みソフトを使用して作成するものです。
それと今回は削除用のSDカードを用意しています。

Linuxコマンドで削除するので、普段使用しているLinux上で削除しても良いのですが、パソコン内のデータを丸ごと削除したい場合、パソコンからハードディスクやSSDを取り外して、別のパソコンを用意して削除するといった大掛かりな作業になります。
ところが、ライブ環境で動作しているLinuxならば、パソコン内のハードディスクやSSDを外部メディアとして認識してくれますので、パソコンからメディアを取り外すといった手間がありません。
このあたりはライブ環境として動作可能なLinuxの強みだと思います。

コマンドの説明

sudo shred -n 3 -v /dev/sdd

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  • sudo・・・管理者権限で実行。
  • -n・・・上書きする回数、今回は3回にしてあります。
  • -v・・・は詳細(進捗状況)の表示です。
  • /dev/sdd・・・対象のメディア(今回はSDカード)
この対象のメディアのパスの見つけ方なのですが、自分は『Gparted』というソフトウェアを使用しています。
『Gparted』はプルダウンで現在接続されているメディアを一覧で表示してくれます。

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容量等から削除対象のメディアがどれであるのか確認できるかと思います。

コマンド実行

実行すると進捗が進んでいきますが・・・

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動画内では一度エラーが表示されました。

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想定にはなりますが、SDカード内に不良セクタがあったのかと思われます。
というわけで一度SDカードをフォーマットし、リトライしてみました。
フォーマットするとsddではなく、sdeとして再認識されました。

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フォーマット後にリトライしたら、正常に終了しました。

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感想

とにかく時間がかかりました。16GBのSDカードで3時間かかりました(^_^;)
もちろんハードディスクやSSDはSDカードと比較して書き込み速度が速いので単純比較は出来ませんが、最近は大容量化で1T、2T等を使用している方も多いかと思います。
ですので、この作業を行う場合は1日がかりの作業と考え、じっくりと行ったほうが良いかと思います。

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