PuppyLinuxの派生である『XenialPup』の使い勝手、設定、問題点について解説していきます。
いつもどおり、動画での解説を載せておきます。
動画解説
動作は非常に軽量
PuppyLinuxをベースにしている『XenialPup』は非常に軽量です。
これは、起動時にramdisk(メモリー上の仮想領域)にUSBメモリー内の情報をすべてコピーします。
そのため物理的なアクセスが無くなるため、読み込み速度、書き込み速度が爆速になります。
終了時には、逆に変更された箇所をramdisk上からUSBメモリーに書き込みます。そのため起動、終了にはちょっと時間を要しますが、もともと全体容量も小さいため、他のディストリビューションと比較して遅く感じることはありません。
初回終了時には、下記のように変更点をどこに保存するか聞かれます。そのまま「OK」を押してください。
「OK」を押してください
次の画面では、下記のようにセーブファイルをカスタマイズできると出ます。特に変更も必要ないかと思いますので、そのまま「OK」を押してください。
(動画でもう少し細かく説明しています)
「OK」を押してください
最後に確認画面が表示されますので「OK」を押してください。
「OK」を押してください
ブラウザ
『palemoon』という軽量ブラウザです。普通にyoutubeも見れます。
日本語入力
初期状態で日本語入力も出来るようになっています。日本語入力システムは『Anthy』です。『Mozc』では無いのがちょっと残念です。
日本語入力も特に設定をいじることなくはじめから出来ます
ファイラー(Windowsでいう『explorer』は)表示されているファイル数に応じて、外枠のサイズが変わるので少し落ち着きがない感じです。
またデスクトップやファイラーの動作もすべてシングルクリックで反応してしまいますので、ご動作が多いです。(これはWindowsの操作に慣れているせいかと思いますが…)
軽快なのは良いのですが外枠のサイズがコロコロ変わってちょっと落ち着かない
ですので、右クリックから「オプション設定」をクリックし、オプション画面を開きます。
オプション画面
オプション画面の左枠の「ファイラーウィンドウ」を選択すると、右側に“ウィンドウサイズの自動調整”という欄がでますので、“サイズを自動的には変更しない”を選択します。
また、“ウィンドウの操作”の欄で“シングルクリックで操作する”のチェックも外します。
“シングルクリックで操作する”を外します
また、左枠の「ピンボード」を選択し、“ピンボードの操作”欄ので“シングルクリックで操作する”のチェックも外します。
“シングルクリックで操作する”を外します
これでデスクトップもファイラーの操作もダブルクリックになります。
動画では他にも、自動起動の設定やフォントの変更方法なども解説しています。
所感
非常に軽快に動作する一方で、ウィンドウのアニメーション効果(拡大、縮小、透過)などはほとんど期待できません。
このあたりは見た目寂しいと感じる人もいるかと思います。
あと初期状態ではシングルクリック動作なども影響し、少し使いづらいです。解説動画ではこの初期設定箇所を変更する方法を載せていますので参考にしてください。
あとキーボード操作(複数選択やリネーム、ファンクションキー)が殆ど効きません。またコピーもいちいち保存先を聞かれます。このあたりは使いづらいと感じました。
しかし、軽快さとUSBに入るくらいの小さいOS、その特徴を理解すれば非常に便利につかえるOSだと思います。
個人的には場所に縛られないノマドワークに適しいているかと。
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