今回の説明
今回はLubuntuベースのディストリビューション『LXLE』の紹介です。 Lubuntuベースですので、基本軽量な上、Lubuntuで採用されているアプリケーションよりも軽量なアプリケーションを用意しています。具体的にはブラウザは『FireFox』ではなく『SeaMonkey』、オフィスは『LibreOffice』ではなく、『Abiword』や『gnumeric』が入っています。
動画説明
※動画内では日本語入力が初期状態で出来ませんでしたが、他の方の情報だと初期状態から日本語入力できたようです。ですので、この日本語設定に関する説明は、日本語入力が出来なかった場合に参考にしてください。LXLEホームページ
◆ LXLEホームページhttps://lxle.net/
インストール
インストールはUbuntu等他のディストリビューションと同様、案内に従っていただければ出来るかと思います。アップデート
インストール後、再起動してみますと当たり前ですがデスクトップが表示されます。多くのLinuxだと初回起動時には“Welcome画面(ようこそ)”が表示されるのですが、何も表示されないようです。アップデートするには、上方にあるメニューから「コントロールメニュー」ー「ソフトウェア」ー「Check & Install Updates」を選択してください。
すると特に「YES/NO」の確認画面も無くアップデートが始まります。
日本語入力
他の方の情報によると、LXLEはインストール直後から日本語入力が出来るようです。自分が試した時には出来ませんでしたので、日本語入力が出来るまでの手順を一応載せておきます。メニューから「コントロールメニュー」ー「設定」ー「言語」を選択してください。
「言語の設定」ウィンドウが開くので“システムロケール”欄の「システム全体に適用」ボタンを押した後、“言語サポート”欄の「言語のインストールと削除」を押してください。(要管理者パスワード)
次に日本語入力メソッド“fcitx-mozc”をインストールします。
これで再起動後、日本語入力が出来るようになります。
アプリケーションは軽量なものが多い
アプリケーションは軽量なものを採用しています。多くのディストリビューションでは、ブラウザは“FireFox”もしくは“Chromium”を採用しているのですが、この“LXLE”では“SeaMonkey”という軽量ブラウザを採用しています。
オフィスソフトも“LibreOffice”は入っていません。
ワードソフトは、“Abiword”が入っています。
ただし、この“Abiword”、日本語入力の変換時にインライン入力出来ないといった問題があります。使えないわけではないのですが、使いづらいですね。
表計算ソフトには“Gnumeric”が採用されています。軽量かつ使いやすい表計算ソフトです。
他に面白かったのが、天気予報のソフトです。なんとアスキーアートで表示されます。
上部タスクバーの中央に天気予報のアイコンが表示されていますので、ワンクリックで呼び出せますし、地域の設定もはじめから日本になっていました。
仮想デスクトップは4つ
初期状態で仮想デスクトップは4つあります。右下のワークスペーススイッチャー、もしくはデスクトップ上でマウスホイールを上下に動かすことで切り替えることができます。要求スペック
要求スペックは次の通りです。- CPU:Pentium4
- メモリ:1GHz以上
- HDD:8GB
まとめ
アニメーション効果はほぼありませんが、低スペックのパソコンでも軽快に動作するように設計されています。また必要最低限のものは用意されており、普段遣いでアプリが不足しているといったことはないかと思います。一方で、あまり懇切丁寧に解説はしてくれません。最近の親切設計のディストリビューションでは“Welcome(ようこそ)画面”が起動し、初期セットアップ方法の手順を説明してくれるものも多いのですが、この“LXLE”ではそのようなものはありません。ある程度、Linuxの設定手順を理解している方でなければ、操作に迷うかも知れません。
全体を通して、ある程度Linuxに触れたことのある人が、古いパソコンを再利用するのに適しているディストリビューションかと思います。
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