今回の説明
Ubuntu22.10から公式フレーバーとなりましたデスクトップ環境があります。それが今回ご紹介する『Ubuntu Unity』
かつてのUbuntuの標準デスクトップ環境がこの旅復活することとなりました。
動画説明
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◆ホームページUbuntu Unityってどんなデスクトップ環境?
いまやLinuxデスクトップを代表するといっても過言ではないUbutnuで、かつて標準デスクトップとして採用されていたデスクトップ環境になります。採用されていた期間は下記の通りです。
Ubuntu11.10からUbuntu17.04
約5年間、標準デスクトップとして活躍してくれたのが分かります。
当時はやっていたネットブックを意識したデスクトップ環境になっていて、上部のタスクバーにアプリケーションメニューが重なって表示されるため、低解像度のディスプレイでも広く画面を使用できるといった特徴をもっていました。
上部のタスクバーにアプリケーションメニューが表示
しかし、この表示方法だとウィンドウ表示にしている場合、アプリ内画面とタスクバーに対して視線が行ったり来たりするため、使い勝手は良くありません。
当時のUnityは画面を最大化して、シングルタスクでアプリを操作することを想定した作りになっていたように思えます。
このような問題点があったせいか、それともネットブックの流行りが終わり方針が変わったのか、Ubunttuの標準デスクトップ環境は、UnityからGnomeへと再び戻ることになりました。
復活したUnityデスクトップ環境
標準デスクトップ環境から外れることとなったものの、根強いファンは多くその開発は継続されていました。そして2年前リリースされたUbuntu20.04の時に、公式ではないもののRemix版として復活を遂げることになりました。
2年前の動画です
そして2年以上経過して、この度Ubuntuの公式フレーバーとして採用されることになりました。
弱点を克服
ウィンドウ表示の場合、アプリ内画面とタスクバーに対して視線が行ったり来たりするといった弱点があると先に述べましたが、これは設定画面で変更することができます。設定画面から“外観”を開いて、“ウィンドウメニューを表示”を『ウィンドウのタイトルバーの中』を選択します。
設定変更できます
そうすると、アプリのタイトルバーにマウスオーバーすることで、アプリケーションメニューが表示されるようになります。
マウスオーバーすることでタイトルバーにアプリケーションメニューが表示
まとめ
このような感じで弱点を克服しつつ、新たな公式フレーバーとして復活したUnityデスクトップ環境ですが、アプリケーション一覧がカテゴライズできない、アニメーション効果がやや地味等、他のデスクトップ環境と比較してイマイチな点もあります。ですが、Unityデスクトップ環境ならではの魅力もあり、公式フレーバーになることで、かつてのファンのみならず、新たなファンも獲得できるかも知れません。
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